片岡訳読了。解説も期待以上に好し。精神・普遍に己の根拠を求めず、生を消尽するのみ。果たすべき使命などない。不断に創造し移ろいゆく本質無は、自ら据えた関心事にのみに係う。
「私の上なる存在、神であれ、人間なるものであれ、それらすべては私の唯一性の感情を弱めるものであるが、この意識の曙の前ではじめて色あせてゆく。」(片岡訳『唯一者とその所有』下巻、323頁)
少し心の安らぎを得るとともに、彼の著作にもまだまだ食べ残しがあるのかもしれないと感じた。もっと賞味したい。
もぞくりの『スターイーター』も読んだ。A氏とW氏の特徴が何となく掴めてきたような。
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2014年03月10日(月)
No.36
(雑記)
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