あよあのたす

書き散らし

2015年01月の日記

無題
個我が個我たるゆえに生ずる苦難については、儚む他はない。
2015年01月19日(月)   No.67 (雑記)

無題
 このページ。文化的な事柄に言及した記事を量産してどうしようというのか。雑記なのだからどうでもいいことだけ書いてればいいのである。しかし自分にとってどうでもいいことには日記として書こうと思わせる部分すら無いはずであるし、どうでもいいことというのは結局は書く書かない以前の段階でどうでもいいことなのではないかと思った。

 近頃、「間(ま)」の得体の知れなさに衝突せざるを得ないことに、薄々気付きつつある。
2015年01月15日(木)   No.66 (雑記)

無題
 投票行為と同じで成人式に行くのも「権利行使」なのだろう。各人の行為について俺が口を挟むはことはしない。否、したいと思えばするだろう。我々エゴイストは何事にも自己の関心に基いて係うのだ。


 2014年度はこれといって新しいサイケデリック・バンドを発掘したという感じはほぼ皆無だったので、2013年度に着目していたバンドの音源を購入する方が良さそうだ。

 あとゴシック/ネオ・クラシカル・ダークウェイヴ/エセリアル・ウェイヴ周辺の良盤。極力CDで欲しいのだが、初っ端から入手困難な品に遭遇してしまう。ゴス文化のことは解らないので何も言えないのだが、そこそこの有名アーティストでこれなのだから、ネオ・サイケ/スペース・ロック文化圏よりもマニアな世界に感じられる。
2015年01月12日(月)   No.64 (雑記)

意識絡み
 最近読んだもの。


・ドラッグカルチャーの系譜――変性意識の文化史
http://hallucinyan.hatenablog.com/entry/2015/01/11/010456

 知る人ぞ知る文章家による概説。基礎知識だけなら『麻薬とは何か』でも手元に置く方が確実とは思うんだけど、特定の文化圏の趣味人や、未指定ヤクに興味持つ今時の連中には一読の価値あり。
 補完しだしたらキリないけど、ジョン・C・リリーの名前が挙がらないのは意外。個人的にはホフマンと親交のあったユンガーの存在も重要視したい。著作は『砂時計の書』しか読めてないけど。


・Person of This Week:深尾憲二朗
http://www.moriyama.com/netscience/Fukao_Kenjiro/Fukao-1.html

 癲癇を専門とする、木村敏のお弟子さん。木村『時間と自己』で非定型精神病その他の精神症状に興味を持ち一読。面白い。細かな自然科学的な話は解らんけど、ともあれ精神医学者としての絶妙なバランス感覚に感心。



 やはり俺はシュティルナー主義者なので魂の世界やヒューマニストの共同体に取り込まれてはいけない。しかし人類と宇宙の不可思議は俺の興味を惹く。常に意識的な距離が要請される。
2015年01月11日(日)   No.65 (雑記)

下半期の読書覚書
・笠井潔、白井聡 『日本劣化論』
タイトルの「劣化」よりも時折出て来る「水増し」という言葉がすっきりしていて好き。

・熊野純彦編 『近代哲学の名著』
読むのに時間かかった割に身についてない気はするが、何かに詰まった時には使えそうである。哲学畑は敷居高すぎ。

・高橋俊彦、近藤三男 『大学生のための精神医学』
最低限を知っておこうと思って買った。改訂版にすればよかった。ヒステリー症状や発達論の章は後々事典的に開けそう。

・谷崎潤一郎 『鍵・瘋癲老人日記』
誰しも体が衰えると益々想像オンリーで愉しめるようになるんだろうか。この話は裕福な晩年を過ごせる人の世界とも思うけど。

・M.シュティルナー 「誤まれる現代教育の原理――或は人道主義と現実主義」辻訳
主著より古い思想だが読み応え充分。教育者は糞で教育される奴は雑魚と言いたげな女学校教師(当時)。流石はデコひろし。

・笠井潔 『サマー・アポカリプス』
博愛や人道に対して複雑な思いがあるのか、筆に力が入ってる印象。露骨に不気味なイメージが問答と絡み合ってエクスタシー。

・神林長平 『いま集合的無意識を、』
全部難解というかぶっ飛んでるんだけど、パーソナルなコンピューターと戯れていた昔を思い返した。ハーモニーよりこっち派。

・笠井潔 『薔薇の女』
前作よりもこっちの方が想像力を刺激する議題で好き。真実は暴けても狂気と直接対峙出来ない虚しさ。次巻が何か並外れて分厚いぞ…。

・M.シュティルナー 「シュティルナーの批評家たち」星野・滝口訳
この頃だともう「自我」という表現すら避けている。自著の要点を事細かに解説しているので、本文とセットで読まれるべき。

・神林長平 『天国にそっくりな星』
小気味好い文体の中に目を引く言い回しや不可思議なイメージがちらほら。元長氏の解説は若干脇道過ぎんか。

・木村敏 『時間と自己』
東洋性に対抗的価値を置き過ぎる点と病前性格論の面は真に受け過ぎない方がいいかもしれんが、時間意識論って面白いね。
2015年01月06日(火)   No.63 (メモ)

黒虫
 COCK ROACHの代表作『虫の夢死と無死の虫』に今更手を出して、ハマッている。「風貌からして妖しい連中」みたいな漠然としたイメージだけを抱いたまま、ずっとノータッチでいたのだが、そのような自分の愚を少し後悔するほどには、最近の趣味というか、気分によくよく合っている。

 2014年に一番聴いた音楽はTHE BACK HORNだった。その流れで今更彼らの盟友を知ろうという気持ちになったわけだ。
 バックホーンについては、『ヘッドフォンチルドレン』〜『太陽の中の生活』の時期によく追っていた。当時好きだったアルバムのは『人間プログラム』だが、昨今はすっかり『心臓オーケストラ』の虜だ。
 そういうわけで人生二度目のバックホーン熱に浮かされ続けているのだが、前回よりも本格的に没頭している気がする。

 他にも、昨年を思い返してみれば、ネオクラシカル・ダークウェイヴの世界に親しみを覚えたり、過剰な暴力や淫蕩で彩られた血腥い創作物を求めがちだった。一昨年から自己を取り巻く抜け殻のような気分と、煩わしいアレコレについてのディスチミックな拒否反応にアタマが支配されている所為だ。現実意識が混沌としていくほど、このようなファンタジーが内包する、激烈な神秘性や破壊的な解放感を求めてしまうのだろう。
 流石にゴシック文化圏に住まうことはないだろうが、そういう怪奇的なムードは、ネオ・サイケデリアとも地続きではあると思う。
 コックローチも中々に頽廃した精神世界を映し出していて、今の自分の心境に合っている。

 絶望感に潰されそうな時には、制御不能の絶望感で以て絶望感を制御せねばならんわけだ。
2015年01月05日(月)   No.62 (雑記)

No. PASS
 OR AND
スペースで区切って複数指定可能
2015年01月19日(月)
無題
2015年01月15日(木)
無題
2015年01月12日(月)
無題
2015年01月11日(日)
意識絡み
2015年01月06日(火)
下半期の読書覚書
2015年01月05日(月)
黒虫

[HOME]

[管理] [TOP]
shiromuku(fs4)DIARY version 3.50